XREAL BeamとMacでウルトラワイドディスプレイ環境を作る
XREAL Beamを使って縦長の画面が作れたので、横長のウルトラワイドディスプレイもどきを作れないか考えたネタです。
ネタのきっかけとしては、ダミーHDMIを使って仮想ディスプレイを作れるみたいなので、この仮想ディスプレイをXREAL Beamにミラーリングで割り当てることで、ウルトラワイドディスプレイもどきを作れるのではないかと考えました。ただ、手持ちのMacはM1 Macで端子がUSB-Cのものしかありません。USB-C Digital AV Multiportアダプタ と ダミーHDMIを購入すれば接続できそうですが、価格が高くてネックです。
そこで、ダミーの仮想ディスプレイを作成できるMacアプリを探したところ、BetterDisplayという良さそうなアプリを見つけました。このアプリはプロライセンスが$18なのですが、プロ機能を含めた14日間の試用期間があります。
今回は、このBetterDisplayを使って仮想ディスプレイを作成してみました。
<作成手順>
1. XREAL BeamをMacのUSB-C端子に接続します。
2. BetterDisplayのアプリをダウンロードし、アプリを起動します。
3. アプリの仮想ディスプレイの作成画面で、ウルトラワイドディスプレイの比率を持つディスプレイを作成します。
比率としては、16:9が多いようなのですが、ここでは32:9を設定しています。
https://scrapbox.io/files/64ecacaa9e8e78001bbca7f7.png
作成が完了すると、Virtual 32:9 のような名称の仮想ディスプレイが表示されます。
また、システム設定画面のディスプレイにも同様にVirtual 32:9の名称の仮想ディスプレイが表示されます。
https://scrapbox.io/files/64ecb4bf860c63001b90194e.png
解像度の設定項目では、文字がくっきりと見えやすい 文字を拡大 を選択しています。
4. XREAL Beamのディスプレイの設定項目において、3で作成した仮想ディスプレイ(Virtual 32:9)をミラーリングします。
https://scrapbox.io/files/64ecae81b6b3a1001b45037f.png
5. XREAL Beamの仮想ディスプレイで、Virtual 32:9のディスプレイがミラーリング表示されます。この時、XREAL Beam上ではものすごく画面が小さく表示されるので、XREAL Beamの3DoF機能を使って、320 x 5メートル くらいの距離(ちょうどXREAL Beamの縦の領域が視野角に収まるくらい)に近づけます。
6. 5が完了すると、XREAL Beamの仮想ディスプレイ内では、横幅がおよそ2画面くらいの領域で表示されます。文字サイズが大きい場合は、アプリ内の文字のスケールを個別に調整します。
以下の画面は、直接XREAL Beamの仮想ディスプレイの画面をスクショできないので、BetterDisplayの Picture In Picture機能を使って表示させた画面になります。
https://scrapbox.io/files/64ecb1fbf5b2b1001c5121be.png
手順としては、以上になります。
使ってみた感じは、Nebula for Macの2画面構成くらい(最近使ってないので違うかも?)な感じで、Nebula for Macがなくても、XREAL Beamで日常的に使えるのではないかなと感じました。(個人の感想です)
あと、Rectangle for MacなどのウィンドウマネージャやMacの仮想デスクトップを組み合わせると、より生産的に作業できるかと思います。
XREAL Beam